絵心


今日は日本語クラスの日。
月曜日は風邪で休んでしまったので、先週の復習をたくさん入れた授業案を考えて行きました。


授業のために小道具やプリントを作るのが大好きな私。
日本にいたときはパソコンを駆使して、いろいろ作っておりました。
でも北京の家にはプリンターがない…。
なので、全部手書きなんです。


「これ・それ・あれ・どれ」をやったときに、「えんぴつ」とか「パソコン」とか「かばん」とかの絵を描いて、


「それは何ですか?」
「これは鉛筆です。」


とか、


「この鉛筆は誰のですか?」
「その鉛筆はリーさんのです。」


とかやったんだけど、私は全く絵心がないので、「えんぴつ」の絵を描くだけでかなり必死。
まぁ、まだ「えんぴつ」なんかはなんとかわかる絵が描けたんだけど、「パソコン」になってくるとかなり危うい。
全然ダメだったのが「さいふ」の絵。


「これは何ですか?」


と見せたら、みんな「う…」と言葉に詰まった。
それまでは日本語で知らない単語は中国語で言ってたのに、ですよ。
でも「老師に対して失礼なことがあっては…」と思ってくれているのか、決して「分かりません」とは言わない学習者さん達(^^;
しばらく沈黙が続いた後、


「わ、分かりません。すみません。」


と小さな声で一言。


そんな「すみません」だなんて。
こちらこそ申し訳ない〜と思いつつ、「これは財布です。钱包ね。」というと、やっとみんな笑顔になってくれました。
あ〜、もっと絵が上手に描けたら!!


大学3年の頃、日本語教育演習の授業で「形容詞+なりました」の文型を教えるための模擬授業があたったとき、一枚の画用紙に歌が下手っぴな人と上手に歌っている人の絵を描いて「上手になりました」を表そうとしたら、先生に


「本気で日本語教師やるなら、絵を練習したほうがいいですね。」


と授業の内容よりも、絵に対して厳しいコメントを言われたことを思い出しました。


あれから8年。
全く絵は上達していないようです…(T_T)