いよいよ明日


香港出張から夫が帰ってくる。


毎晩電話をくれていたけど、やっぱり夫が不在の家は少し寒く、そして広い。
いたらいたで、ちっちゃいことでケンカしちゃったり、イライラしちゃったりするけど、でも一緒にご飯を食べながら今日あったことや、思ったことを話す時間は私にとって必要な時間なんだなぁって改めて思えた。
明日、夫が帰ってきたら少しやさしくなれそうな気がする。
靴下がそのへんに脱ぎ捨てられていても、笑顔でいられそうな気がする(^^;


夫との生活が始まって約5ヶ月。
北京に来て、約5ヶ月。


家にいても、外に出ても慣れないことばかりで、気づかないうちに「頑張んなきゃ!」って、いつも思っていたような…。
でも全て思い通りに事が運ぶわけはないし、いつも上手くいくわけじゃない。
「こんなもんかなー」って力を抜くことも必要なんだ。
まだ、しなきゃいけないこと、自分のしたいことのバランスが上手く取れずに、いっぱいいっぱいになったりすることも多いけど。


「駐妻っていいよね〜」と思われるような生活をしていようとも、毎日が幸せいっぱいで、ストレスフリーな日々なわけではない。
ずっと一緒にいた家族、いろんな時間を過ごしてきた友達、手のかかる愛すべき生徒達、住みなれた町、思い入れのある職場…。
甘ったれているだけかもしれないけど、そういうものから離れて暮らすことはそれなりに淋しい。
もちろん新しい生活も幸せを感じる瞬間はたくさんあるし、毎日とても刺激的なんだけど。


いろんな思いに揺さぶられ、いろんな気持ちに振り回されてしまう。
そんなとき、どうしようもない気持ちをぶつけられる相手は、溢れてくる言葉を伝えられる相手は夫だけなのだ。
彼も異国での仕事で、多くの壁を前にしているのに。


もっと穏やかな気持ちで日々過ごしたい。
いつもいつも優しい笑顔で夫に接したい。


そう思ってはいるけど、「あれをしなきゃ。これをしなきゃ」と心がトゲトゲしてしまっていることが最近多かった。


でもこうやって離れてみるとよく分かる。
夫は私にとって大きな存在なのだ。
「いなくては生きていけない」わけでは決してないけれど、「一緒に生きていこう」と結婚した相手なんだもの。


異国での生活に「う〜ん、ちょっと大変かもなぁ」と感じているのは夫も私も同じ。
家族なんだから、お互いにその「大変かもなぁ」を少しでも軽くできるといいな。