未来


今日で小学校4年生の授業が終わりました。
中・高生より一足早く夏休みに入る小学4年生たちは、今日が最後の日でした。


昨日、今年度でインターを辞めること、7月には北京に行くことを伝えていたので、授業が終わると、子ども達がわらわらわら〜っと近づいてきました。
お手紙をくれる子、絵を描いてと頼みにくる子、一緒に写真を撮ろうと言ってくれる子、さよならのハグをしに来てくれる子。
みんな、それぞれの方法で「さようなら」を表してくれました。


思わず涙が出そうになりました・・・。




5年間の教師生活に、あと少しでピリオドを打つことになる。


正直言って、この職に再び就くことは難しいのでは・・・と思っている。
やはりブランクが空いてしまうことは致命的だし、なんと言っても5年という教師経験は、やはり短いと思うからだ。
全く無理だと諦めてしまっているわけでは決してないが、でも「就けたらラッキーなんだ」と思うようにしている。


辞めることにしたとき、全く迷わなかったわけではない。
でも全てを手に入れることはできないんだと、私はいつも思ってきた。
仕事での成功や、自分の家庭。
新しいことを学ぶチャンスや、継続から生まれる自信。
全てを手にすることはできない。
何かを手に入れるとき、何かを失うだろうし、何かを諦めることで、何かを手に入れることもできる。
そう思って、心の整理をつけてきた。


一時期、友人の、特に院生時代の友達の就職の話や、論文の話を、心からの笑顔で聞けなくなったときもあった。
羨ましくて羨ましくて、「よかったね♪」って言えない弱い自分がいた。


でも私は私なのだ。
どうあがいたって、他の人になれるわけじゃない。
岐路に立ったとき、その時々の自分にとってベストだと思える道を選ぶしかないのだ。
どんな道を選んだとしても、例えその選択が間違ったものであったとしても、自分が選んだということが大切なんだと思う。


そして今回、私は夫と北京へ行くことを選んだ。
夫と一緒に過ごす時間を大切にしたい、家族として一緒にいたいと思ったからだ。
周りの人からは、「仕事はどうするの?」「北京に行っても日本語を教えるの?」と訊かれることが、とても多い。
「VISAの関係もあって、働けないの。」と答える私は、その人たちの目には、どのように映っているのだろうか。


今回私が選んだ道の先にある未来が、どんなものであるのか全く想像もつかない。
でも、紛れもなく未来は私が選んだ道の先にある。
だから今は穏やかな気持ちで、自分の未来について考えることができる。
友人達の未来について、笑顔で話を聞くことができる。


決して諦めたわけじゃない。
でも、その時々にあるチャンスを大切にしていきたい。
ただ、それだけだ。


私の未来。
どうなるかは分からないけど、夫との時間を大切にしながら、その時々のいろんなチャンスを活かしていこう。
そして、できるだけ笑顔でいられる日がたくさんあるといいなぁ。