家族になるということ


KENさん(id:KEN_NAITO)の日記のROMANCEシリーズを読んでいて、職場にいるというのに、なんだかあま〜い気持ちにひたってしまった(*^o^*)
好きな人とお互いの気持ちを確認しあうときのドキドキっていいよねぇ。
私もそんなときがあったなー。



夫と初めて会ったのは、10年も前の話になる。
大学の1年後輩として、所属していたサークルに夫が入ってきたのだ。
でも、秋ぐらいまでは夫の存在もろくに知らなかった。


私たちの所属していたサークルは主に夏までに活動するサークルだったので、夏休み中も全く会うことなく、そのまま秋になった。


秋の学祭に所属サークルで焼き芋屋を出すことになり、夫はそのまとめ役のうちの1人だった。
そこで初めてお互いに顔と名前が一致した、という感じだったのだ。


その後はちょくちょく話す機会はあったが、それほど深い話はしなかったように思う。
ただお互いに帰国子女である*1というだけで、私はちょっとした親近感を抱いていた。


そうしてちょっとずつ仲良くなっていったが、途中で夫は1年休学して中国に留学した。
その間は全く連絡は取らず。
たまに「元気でやってるかな〜」と思うことはあっても、なんとか連絡を取ろうとも思わなかった。


1年後、帰国した夫に会った。
留学前とあまり変わらない彼が、なんとなく嬉しかった。
いろんな影響は受けただろうけど、でもそんな経験に振り回されるのではなく、自分の中に取り入れている彼という人をもっと知りたいと思うようになった。


そこからよく話をするようになったんだと思う。


でも、すぐ付き合うということにはならなかった。
なんというかお互いに、似たようなバックグラウンドを持つ、そして話せる友人という関係でいるのが心地よかったので、そんな状態が長く続いた。



そんな私たちなので恋人だった期間よりも、友達だった期間のほうが圧倒的に長い。
しかも付き合っている間は遠距離だったし。


でも友達だった期間が長いことが、家族となった今、よかったのかなぁと思うこともある。
家族になるということは、いろいろ甘くない時間を一緒に過ごさなければいけなくなる。
まだ一緒に住んでいない私たちだって、結婚にまつわるあれこれや、中国行きにまつわるあれこれでぶつかることがある。


そんなとき怒ったり、悲しくなったりするんだけど、でもそれでも彼に対して大きな信用がある、と感じるのだ。
うまく言葉にできないけど、友達でいた間に、彼がどんなふうに周りの人に接するのか、どんなことを大事にしているのか、どんなふうにありたいと思っているのかを、少し客観的にゆっくり見る時間があった。
そんな中で、彼に対する信用・信頼が育っていったんだと思う。
もちろん、そんなものは短い間付き合ったってできるという人もいるだろうけど。


だからこそ今回の騒ぎの中でも、私は夫の「大丈夫や」を信じてみよう、と思えたんじゃないかな。
だからこそ、これから家族として一緒に時間を過ごしていこうと思えたんじゃないかな。


改めて振り返ってみると、そんなふうに思った。

*1:夫は小学生時代をNYで、私は中・高時代をサンパウロで過ごしている